第101回箱根駅伝 青山学院大学特集 4区 太田蒼生 箱根に愛された男が魅せるラストラン!

箱根駅伝

皆さん、こんにちは。

今回は第101回箱根駅伝の青山学院大学の4区について書いていこうと思います。

青山学院大学の4区を任されたのは、4年連続の箱根駅伝出走となる、太田蒼生選手です。

皆さんご存じの通り、太田選手は青山学院大学の主力選手で、3大駅伝で結果を残し続けていますが、特に箱根駅伝では、異常な強さを見せています。ここで太田選手の箱根駅伝での成績を整理しておきましょう。

太田蒼生選手の箱根駅伝成績

1年生 第98回大会 3区 1時間1分0秒  区間2位
2年生 第99回大会 4区 1時間0分35秒 区間2位
3年生 第100回大会 3区 59分47秒   区間1位 

(日本テレビ 箱根駅伝 番組公式サイト 参照)

ご覧いただいても分かる通り、好成績を収め続けています。

特に100回大会の3区での走りは、異次元の強さでした。なんか、もう良い意味で気持ち悪かったです笑

そして、出走した3回とも、すべて先頭争いを演じているのも、すごいですよね
これに関しては、チームメイトがしっかり太田選手が先頭を捉えることができる位置で襷をつないでくれている部分も大きそうですが、そこまでしっかりと追いつける太田選手も流石です。

このように、3回とも箱根路を沸かせてくれました。

今回は4年生、最後の箱根駅伝となります。
一体どんな走りを見せてくれるのでしょうか。

レースについて見ていきましょう。

3区の鶴川選手から、1位と2分24秒差の3位で襷を貰います。13㎞付近で2位を走っていた創価大学の野沢選手を捉え、突き放します。最終的には1位と45秒差の2位で、5区の若林選手に襷を渡しました。

そして記録は1時間0分24秒で、区間賞を獲得しました。

この記録は4区の青山学院大学記録を更新するものとなりました。

残念ながらヴィンセント選手が持つ、1時間0分0秒の区間記録には届きませんでしたが、有終の美を飾ることが出来たのではないでしょうか。

太田選手は2年生の時にも4区を走っているので、その時と今回の定点通過タイムを比較して、走りを分析していきたいと思います。

太田蒼生選手の箱根駅伝4区の定点通過タイムと区間順位

2025年第101回大会
二宮(8.9km地点) 25分08秒 区間1位
酒匂橋(15.2㎞地点) 43分23秒 区間1位
小田原中継所(20.9㎞地点) 1時間0分24秒 区間1位

2023年第99回大会
二宮(8.9km地点) 25分25秒 区間3位
酒匂橋(15.2㎞地点) 43分27秒 区間2位
小田原中継所(20.9㎞地点) 1時間0分35秒 区間2位

そして、平塚中継所~二宮、二宮~酒匂橋、酒匂橋~小田原中継所の区間タイムも出していきます。するとこうなります。

                             第101回     第99回
平塚中継所~二宮(8.9km地点)              25分08秒    25分25秒    
二宮(8.9km地点)~酒匂橋(15.2㎞地点)         18分15秒    18分02秒
酒匂橋(15.2㎞地点)~小田原中継所(20.9㎞地点)     17分01秒    17分08秒

(日本テレビ 箱根駅伝 番組公式サイト 参照)

これを見てみると、特に101回は序盤に突っ込んで入り、99回は中盤にペースを上げていることが分かります。

レース展開を思い出してみると、99回は3位で襷を貰って、14㎞付近で先頭を走る鈴木芽吹選手と吉居駿恭選手に追いつきました。

101回は最初の1㎞を2分40秒と突っ込んで入り、13㎞付近で2位に浮上しました。

レース展開と区間タイムが一致していることが分かりますね。

つまり、99回は序盤抑えめに入って、中盤徐々に先頭に追い付くためにペースを上げ、101回大会は、先頭と2分24秒の大きな差を縮めるために、最初から突っ込んで入ってタイムを稼いだ、ということが顕著に分かります

そして、太田選手は箱根駅伝4回ともサングラスを使用していましたが、1~3年生の時は、襷を渡すときにはサングラスを上げていました。しかし、最後の箱根駅伝はサングラスをかけたまま襷を渡しました。

4年生の時の全日本大学駅伝の7区でも最後、顎が上がって苦しそうでしたが、サングラスは外して襷を渡していました。

101回の箱根駅伝は最後、同じように顎が上がって苦しそうで、サングラスをかけたまま襷を渡しました。

よっぽど余裕がなかったんでしょうか。サングラスを上げる余裕がないほど、苦しかったのではないかと思います

2分以上の差を縮めなきゃいけない難しさと最後の箱根駅伝のプレッシャーがそうさせたのかもしれませんね。

最後、苦しそうでしたが、区間歴代2位の好タイムを残し、太田蒼生選手の箱根駅伝は幕を閉じました。

4年間箱根を、青学を盛り上げる素敵な走りを見せてくれました。

欲を言えば、最後も先頭争いをしている姿を見たかったですね。鶴川選手があと1分程度速ければ、見れましたね。鶴川選手が本来の走りではなかったのが悔やまれます。

太田選手は青学を卒業してしまいましたが、これからの活躍に期待したいと思います。

さて、4区も終わり、5区若林宏樹選手がスタートします。

太田選手がかなり差を縮めて、先頭との差は45秒です。

若林選手もラストラン。逆転での往路優勝に期待がかかります。

今回はこの辺にしたいと思います。ここまで読んで頂きありがとうございました。それでは。