皆さん、こんにちは。
今回は第101回箱根駅伝の青山学院大学の2区について語っていきたいと思います。
青学1区の記事を書いて、その後だいぶ間が空いてしまって申し訳ありません。随時投稿していきたいと思うので、ぜひチェックをお願いします!
そして、前回の記事まではレース展開の詳細を主に書いていましたが、今回からレースを見た私の分析、感想を主に書いていきたいと思います。
さて、レースについて語っていきましょう!
青学のエース区間を任されたのは、2年連続となる黒田朝日選手です。
前年の第100回箱根駅伝では、2区1時間6分7秒という好タイムで区間賞を獲得。首位を走る駒澤大学の鈴木芽吹選手との差を縮め、青山学院大学の優勝に貢献しました。
今年も満を持しての2区。去年同様、それ以上の走りが期待されます。
1区の宇田川選手から10位で襷を貰い、スタートします。一時は12位ほどまで順位を下げましたが、その後どんどん順位を上げ、戸塚中継所では3位で襷を3区鶴川正也選手に渡しました。
記録は1時間5分44秒。従来の区間記録を5秒更新する区間新記録の快走となりました。
そして、順位としては、7つ上げたことになりました。チームを流れに乗せる、素晴らしい走りでした。
最初順位を落としていた時、アナウンサーが「箱根駅伝は分かりません。前回2区区間賞の黒田朝日が、2つ順位を落としまして、横浜駅前を通過しました。」と言っていましたね。あまり黒田選手の調子が良くないんじゃないかと思われていたかもしれませんが、その時、私は安心していました。絶対抑えているだけ、後半上がってきてくれると信じていましたね。そしてその通り、しっかりと後半にペースを上げてくれました。
黒田朝日選手の定点での通過タイムを見ながら、今回の走りをさらに分析していきたいと思います。2024年も2区を走っていますので、2つの大会のタイムを比較したいと思います。
黒田朝日選手の箱根駅伝2区の定点通過タイムと区間順位
2025年第101回大会
横浜駅前(8.2㎞地点) 23分03秒 区間12位
権太坂(15.2km地点) 43分12秒 区間6位
戸塚中継所(23.1km地点) 65分44秒 区間3位
2024年第100回大会
横浜駅前(8.2㎞地点) 23分23秒 区間13位
権太坂(15.2km地点) 43分37秒 区間7位
戸塚中継所(23.1km地点) 66分07秒 区間1位
(日本テレビ 箱根駅伝番組公式サイト 参照)
2回とも、横浜駅前までは区間2桁のタイムで抑えて入って、後半ペースを上げて区間順位を一気に引き上げる走りをしていることが分かります。
また、鶴見中継所~横浜駅前、横浜駅前~権太坂、権太坂~戸塚中継所の区間タイムも出していきます。するとこうなります。
第101回 第100回
鶴見中継所~横浜駅前(8.2㎞地点) 23分03秒 23分23秒
横浜駅前(8.2㎞地点)~権太坂(15.2km地点) 20分09秒 20分14秒
権太坂(15.2km地点)~戸塚中継所(23.1km地点) 22分32秒 22分30秒
黒田選手の区間記録は、100回大会が1時間6分7秒、101回大会が1時間5分44秒と101回大会の方が23秒速かったです。
この比較を見てみると、101回の方が、鶴見中継所~横浜駅前で20秒、横浜駅前~権太坂で5秒速く、ここで100回との差をつけていることがわかります。
さらに、権太坂~戸塚中継所に関しては100回大会の方が2秒速いことが分かります。
第101回で第100回の記録を23秒上回れたのは、前半抑えつつも、ある程度良いペースで走ったからだということが分かります。
一年で黒田選手の走力も向上し、同じ「抑える走り」でも、その基準が上がってきているのかもしれません。
私自身、箱根駅伝を10年見てきて、2区は序盤は抑えて入って、後半ペースを上げる走りをする方が記録は良くなることの方が多いのかなと思います。
もちろん、最初から突っ込んで、後半も粘って好記録を出した選手も多くいるので一概には言えませんが。
2区の最大の難所はラスト3㎞のアップダウンであると思います。
私は箱根駅伝ではない日に、戸塚中継所近くに行って、歩道ではありますが坂をジョギングしたことがあります。ものすごく急な坂かと言われればそこまでではありませんが、20㎞以上速いペースで走ってきて、最後にこれは本当にキツイだろうなと思いました。
やはり、ラスト3㎞をしっかり攻略することが2区の鍵だと思います。よって、前半はある程度余裕をもって入って、ラスト3㎞に備える走りをすると記録は良くなることが多いのではないかと思いました。
来年は黒田選手にとって最後の箱根駅伝。おそらくまた2区を走るのではないかと思います。
今回の記録でもとんでもなく凄いですが、さらに良い記録に期待ですね。
エースが2区でエースらしい走りを見せてくれました。戸塚中継所で1位中央大学との差は49秒。
射程圏内で鶴川選手をスタートさせることに成功しました。本当に良くやってくれたと思います。
さて、2区はこれくらいにしたいと思います。
次回は、3区についてです。4年目でエースに成長した鶴川正也選手の最初で最後の箱根駅伝!
ぜひ次回もお楽しみに!
それでは今回はこの辺で。読んで頂きありがとうございました。それでは。